転職戦争

転職戦争

働かざる者食うべからず

上司の取扱説明書

サラリーマンであれば必ず出会う生き物。

 

それが《上司》です。

上司にも様々なタイプがあると思いますが

今回は僕が過去にその上司自身に教えられた

《上司の取り扱い方》

をお話します。

 

「上司はいつもわかってくれない」

と思ってる方。ひょっとしたら僕と同じようにストンと腹に落ちるかも知れません。

 

ちなみに僕は出来の悪い部下であり出来の悪い上司でもあったので、そのような者の書いた戯言を見ても腹を立てない寛大な心のお持ち主だけご覧ください。

 

 

上司とは

当時僕は接客業で、ある店の店長をしていました。僕の上には各店長をまとめるマネージャー、その上に部長、その上に常務、と

まあ一般的な企業の組織図だと思います。

 

店長というのは、店を管理しながら自分でも接客をしたり売場を作ったりと中々多忙です。

商品の入荷が大量にある、急に従業員が休んだ、予期せぬクレームを受ける、など様々な対応にも追われます。

 

そんな中、アポなしで店に訪れる生き物

それが《上司》です。

 

たまに訪れては

やれ『接客がなっていない』

やれ『掃除が行き届いてない』

と囃し立て

まぁ10中8、9従業員からは煙たがられるわけです。

こっちは忙しいんだよボゲェ!(´Д` )と言いたくなりますがもちろん声には出しません。目には出ますが。

 

更にタチの悪い《上司改悪型》になると

『君たちが苦労しているのは店長が悪いんだ、君たちは良く頑張ってる』

などと従業員に吹聴して良い上司を演じておいて陰でバッサリ切り捨てまくる輩もいます。

 

上司をどう思っているか

僕の見てきた中では、ですが

部下受けの悪い上司というのは

  • 単に部下より仕事ができない
  • 部下の仕事(現状)を理解していない
  • 全体の状況より、自分の都合を押し通す
  • 空気が読めない
  • 指示が二転三転する
  • 結果だけを重視する
  • トラブルの際、保身に走る

などとというような場合、非常に嫌われる傾向にあると思います。

 

例えば僕と同じような店長という立場の場合は現場で働く機会も多いため、上に挙げたような上司だと、よくある《バイトより使えない上司》と思われやすいのではないでしょうか。

 

僕は長いバイト期間を経て社員へ登用されたため、対アルバイトとしては《上司》としてあまり苦労はしませんでした。(アルバイトの延長で仕事はソツなくこなせたってことね)

ただ、悪く言えばアルバイトの立場がわかる分アルバイトに気持ちが寄り過ぎてしまい

社員になってからも、上に挙げたような上司の条件を自分の上司にも強く求めるようになっていました。

 

 

転機

そのようなフィルターで上司を見ていたので、自分が認めていない上司が来店した場合は、対応もせず仕事を続けるようなこともしょっちゅうでした。

僕はもともと目つきも悪く愛想も悪いので

更に上司受けが悪化する一方です。

 

そんなある日、上司のひとりが店にやってきました。

 

その上司は僕の直属の上司で、僕と同じようにバイト期間を経て社員になり

今はマネージャーとして数店の店長をまとめる存在でした。

店長時代は《理想的な上司》として鳴らしており、当時直接の部下ではなかった僕のところにもその噂は聴こえてきていました。

しかし、マネージャーに昇格してからというとの、多忙からか現場との接点も減ってしまい

「ああ、この人もほかの上司と一緒かな」

などど思い始めていた矢先でした。

 

心の持ちよう

彼は僕が大体の上司に対し雑な対応をしていることを把握していました。

その上で単刀直入に切り出して来ました。 

 

『上司のことを仲間だと思ってない?』

 

聴いた瞬間、ギクリとしました。

仲間だと思うから自分のことを理解してくれない、自分と同じように働いてくれない人を嫌う。考えてみればその通りです。

 

彼は更にこう続けました。

 

『お客様だと思えばいいんだよ』

 

お客様というのは、僕らから見ればもてなすべき存在です。でもいつ来るかもわからないし、たまに理不尽なことも言われます。それでも接客業である以上、お客様として対応します。

 

上司はお客様。

そうであればノンアポで来られようが

理不尽なことを言われようが

いつも通りの対応をするだけです。

 

これを機に、上司に対する心の持ちようがだいぶ楽になりました。

 

この後何度か転職をしましたが、新しい職場でも上司に理不尽なことを言われたときには必ずこの言葉を思い出します。

 

とは言え。

 

上司に対して期待しなくなったと言えばそれまでなんですけどねー。